「アマチュア」が盗む
通常型も、空母など大型軍用艦では、エンジンやボイラーの余熱を活用し海水を淡水にしている。自衛隊はPKO=国連平和維持活動やイラクにおける人道復興支援、災害派遣で淡水/浄化システムを駆使した。
しかし、空気清浄機や淡水/浄化システムの開発で中国は後れをとる。中国人や在中国邦人が家庭用の日本製空気清浄器を欲しがるのは、PM2.5に太刀打ちできない中国製を信用していないからだ。民生品でこの程度の中国にとり、NBC戦を想定した兵器開発のハードルは依然高い。
淡水/浄化システムも同じ。いまだ民間施設も満足に整備されず、国民に安全な水を供給できない。軍用艦にいたっては、大量の真水を積み込むため寄港せざるを得ず、作戦行動が著しく制約される。2008年10月に就役した中国海軍の病院船は、手術などに不可欠な清潔な真水を24時間供給できるようになったとされるが、判然としない。