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SFの想像力は加速している 幅允孝 (2/5ページ)

2014.5.13 16:35

アニメ「シドニアの騎士」のキービジュアル。(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

アニメ「シドニアの騎士」のキービジュアル。(C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局【拡大】

  • 「シドニアの騎士」(弐瓶勉_作/講談社、617円)。(C)弐瓶勉・講談社
  • 「宇宙戦争」(H・G・ウェルズ著、斉藤伯好訳/早川書房、596円、提供写真)
  • 「エデン」(スタニスワフ・レム著、小原雅俊訳/早川書房、絶版、提供写真)
  • 「ソラリスの陽のもとに」(スタニスワフ・レム著、飯田規和訳/早川書房、886円、提供写真)
  • 「砂漠の惑星」(スタニスワフ・レム著、飯田規和訳/早川書房、821円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 理解困難な敵の正体

 この手の作品では、コミュニケーション不可能な敵勢力の真実が、徐々に暴かれていく過程に謎解きのおもしろさが凝縮する。『シドニアの騎士』でもご多分にもれず、奇居子という敵はじつに不思議な存在だ。

 まるい本体を胞衣(エナ)とよばれる外皮がおおっているのだが、きまった形をもつ生命体ではない。補食した人間や、ロボットの形を模写するものもいれば、奇居子同士で集合し惑星サイズの大きさになるものもある。ヘイグス粒子と呼ばれるエネルギー源などを攻撃してくる習性はあるものの、人間に対しての絶対的悪意があるのかどうかも定かではなく、果たして彼らの目的は何なのかすらも分からない。おまえたちは何なんだ!?(2)

 SFの祖のひとり、H・G・ウェルズが『宇宙戦争』(3、斉藤伯好訳)を書いたのは、たしか1898年のこと。その後のステレオタイプとなる大きな頭と四肢をもったタコ型火星人がロンドンを襲撃し、その物語から人類と異生物の戦いは始まったわけだ。だが、相手に対する「わからなさ」を描いたという点では、スタニスワフ・レムのようなSF小説家の方が、シドニアの世界観には近いと僕は思う。

古くて新しい世界観

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