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被災地で芽生えたジャーナリズムの原点 (4/4ページ)

2014.5.14 12:05

週刊「大槌新聞」を発行する、おらが大槌夢広場の会議風景。右端が菊池由貴子氏=2014年2月28日、岩手県上閉伊郡大槌町(渡辺武達さん提供)

週刊「大槌新聞」を発行する、おらが大槌夢広場の会議風景。右端が菊池由貴子氏=2014年2月28日、岩手県上閉伊郡大槌町(渡辺武達さん提供)【拡大】

  • 週刊「大槌新聞」の縮刷版=2014年5月13日、岩手県上閉伊郡大槌町(渡辺武達さん提供)
  • 岩手県大槌町

 その言動の背景には「貧乏人が貧乏であるのは、貧乏人の責任である以上に世の中のしくみのせいであるから、これは断固として改革されねばならない」(むのたけじ氏著『たいまつ十六年』=岩波書店=)という社会認識があった。それは宮沢賢治にも共有されていた社会観だ。それは、大槌新聞を創刊した菊池氏にも通じる東北人の魂であろう。

 官民一体で時代記録

 大槌町は人口の一割近くを津波で失い、当時の町長も少なからぬ役場職員とともに犠牲になった。現町長の碇川豊氏は破壊され尽くされた古里を「逆境から発想する町」と位置づけ、活動を展開している(碇川豊氏著『希望の大槌』=明石書店=参照)。

 そのプロジェクトの一つとして、町民の相互理解と対外情報発信を目的とした「大槌メディアセンター」(仮称)が構想された。筆者もその助言を依頼されているが、被災地で芽生えた新たなメディアの胎動として注目される。こうした官民一体となった情報運動が、その時代を記録していくことは、ジャーナリズムの原点の確認することにもつながるだろう。(同志社大学社会学部教授 渡辺武達(わたなべ・たけさと)/SANKEI EXPRESS

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