さらに習氏は「アジアは運命共同体だ。CICAをアジア全体の対話の場にしよう」と権能と規模の拡大を訴え、同組織を土台にした新たな安保協力機構の創設を提案。「中国は新アジア安全観の提唱者であり実践者だ」とも述べ、自国主導の姿勢を隠さなかった。
一方、南シナ海の領有権問題で争う東南アジア諸国や、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐって対立する日本からの批判を意識した発言もあり、「中国は一貫して領土主権や海洋権益の争いを平和的に処理してきた」と主張した。
首脳会議には、CICAに加盟する26カ国・地域のうち、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(61)や、核問題を抱えるイランのハッサン・ロウハニ大統領(65)ら国家元首と政府首脳計13人のほか、南シナ海での中国の石油掘削作業をめぐり大規模な反中デモが起きたベトナムからグエン・ティ・ゾアン国家副主席が出席。国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長(69)も出席した。日米はオブザーバー参加で、堀之内秀久駐中国公使が安倍晋三首相(59)の掲げる「積極的平和主義」についてスピーチした。(上海 西見由章/SANKEI EXPRESS)