≪中国主導で安保提唱 G7対抗軸に≫
中国の習近平国家主席は、5月21日閉幕したCICA首脳会議で、「アジアの安全はアジア人民が守らなければならない」と述べ、日米など先進7カ国(G7)抜きのアジア安全保障の枠組みとしてCICAを利用し、その主導権を握る意向を示した。CICAにG7対抗軸という役割を与え、中国による「アジア支配」の野望をあらわにした形だ。
議長国のタイミングで
ウクライナ問題でG7の制裁に反発するロシアのプーチン大統領や、核問題を抱えるイランのロウハニ大統領ら加盟国の首脳と20日以降、相次ぎ2国間の会談を行い、手応えを得た上での習氏の宣言だった。
中央アジアのカザフスタンが提唱して1993年に発足し、韓国やインドなども含め現在は26カ国・地域が加盟するCICAは、首脳会談が4年に1度と存在感は薄かった。中国は今年、議長国の立場で主導権を握るタイミングを得て、CICAの性格を大きく変えた。今年から2年、議長国を務める間に、中国の思惑に沿った機構に発展させる構えだ。