高校を卒業して20年-。幼なじみの鷹村和也(諸星)と鷲尾誠司(大沢)は、それぞれ警察官と極道となり、正反対の道を歩んでいた。“粋な”鷲尾の計らいにより、麻薬の取り締まりで手柄を立てることができた鷹村は、念願だった刑事となった。ほどなく鷲尾の所属組織と敵対組織との間で抗争が勃発し、捜査に乗り出した鷹村は鷲尾に接触を試みる。
嫌がらせかなと
大沢は監督の目からみた役者・諸星に関しては「自分に与えられた役を考え、練り上げたうえで、現場にもってきてくれた。だてにキャリアを積んでいないですよ。たくさんある演技の引き出しも、しっかりと見せてもらいました。その中から私はチョイスするだけ。助かりました」と振り返った。諸星は「僕は脚本に書かれたものを変えないタイプなんです。嫌なんですよ。(大沢の場合)役者さんがそれぞれ持っている独自の素材を信用し、そのまま引っ張り上げて、撮影で使ってしまう。(大沢の)頭の切り替えはすごいなあと思いました。僕にはできないですしね」と監督・大沢を評した。