ユーザーへの利便性を追求
同社は富士通の社外ベンチャー制度を利用して設立された。当時はワープロ全盛期でもあり、パソコン通信で「電子書店パピレス」をスタートさせた。松井社長は「まだラインアップが少なかったこともありますし、なにより回線速度が遅かった時代で、文豪の小説が人気コンテンツでした」と振り返る。その後、回線速度の向上、デバイスの進化もあり、マンガや音声、動画コンテンツなどを次々に手がけていく。「ユーザー属性も変わってきました。当初は30代から50代、まさにインターネットやコンピューターに詳しい世代の方がメーンユーザーでした。その後、コンテンツが拡充されるにつれ、20代から40代の方がメーンとなり、恋愛ものを読まれる女性の方も多くなってきましたね」。携帯向けコンテンツ業界では大きなパラダイムシフトとなったフィーチャーフォン(ガラケー、従来の携帯電話)からスマートフォンへの移行にあたっても、開発面やプロモーション面での試行錯誤を繰り返し、ユーザーへの利便性を常に追求してきた。