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書物を飾る「帯」たちの言い分 帯から読むか、パラパラめくるか 松岡正剛 (1/2ページ)

2014.5.1 19:10

ここにはぼくが帯コピーを頼まれたものばかりが並んでいる。これまで30冊ぐらいあったろうか(小森康仁さん撮影、松岡正剛事務所提供)

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  • 【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)
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 【BOOKWARE】

 日本の書物の多くには独特の「おつり」が付いている。「帯」である。ときに「腰巻」とも言う。最近では新書や文庫にも帯が付きものになった。海外ではあまりない。

 ふつう、書物はしっかりした本表紙があって一冊の本をくるむ。本表紙は製本上の強化にもなる。かつてはクロス(布)装が定番だったが、いまではほとんどが厚紙だ。そこにカバーが巻かれる。本表紙は地味なものが多いけれど、カバーは色も鮮やかで、ビニール引きやマットニス仕上げになっていることが多く、破れたり変色するのを防いでいる。写真もイラストもよく使われる。

 だからカバーで書物のテイストはあらわされているはずなのだが、これでは書物の内容や狙いや著者のことを伝えられていないということで、帯が登場した。帯には大小のキャッチコピーがあしらわれ、訴求力や誇大化や脅しが加わる。「たちまち重版!」「日経で絶賛!」「泣きました!」などという煽りもする。つまりは、宣伝文句なのである。どうだ、この本は凄いぞという「これみよがし」なのだ。

 帯には、推薦者の名前や推薦の言葉が入ることがある。ぼくはしばしば帯の推薦文を頼まれてきた。短い言葉でオマージュを書くのだが、なかなか難しい。あまり誇大には言いたくないし、といって地味でも難解でもダメなのだ。最近は「松岡さんの筆跡のままのせたい」という注文もふえてきた。

帯に頼らなければ売れなくなってしまった出版文化

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