米メディアによると、ネズ氏は激戦地のガダルカナル島のほか、グアム島など南太平洋の戦場で暗号での通信業務に従事した。終戦を迎えた45年にはナバホ族のコードトーカー300人以上が従軍していた。
ナバホ族がコードトーカーに選ばれたのは、その言語に文字が存在しないうえ、文法構成が複雑で発音も特殊なため、幼少時からその言語を聞いて育った人間でないと習得が不可能とされたためだ。
「われわれは暗号を作成する際、日常的に使う言葉を使うよう注意した。なぜならその方が覚えやすいからだ」。CNNによると、ネズ氏は2011年のインタビューでこう語っていた。
ただ、ナバホの言葉に存在しない英単語も多く、言い換えていた。飛行機は「鳥」、爆撃機は「妊娠した鳥」、急降下爆撃機は「タカ」、戦艦は「クジラ」、戦車は「亀」、手榴弾は「イモ」といった具合だ。
1968年まで機密扱い
もちろん、単純にナバホの言葉で交信していたわけではない。同じ頭文字の単語を複雑に置き換えて暗号化。それを知らないナバホ族が捕虜になっても決して解読できないようにされていた。