それを象徴するように、物語の第一場は、マネージャーに就く約10年前、20代の頃の真壁が満員電車に揺られるシーンから始まる。会社の苦情係として勤めながら月謝1万3000円のミュージカル俳優養成学校へ。スターへの夢に燃え、同期の君子(真飛聖(まとぶ・せい))に淡い恋心を覚えた青春時代。だが夢も恋も泡と消えて10年がたち、真壁は君子と再会。君子もまた、大御所女優、洋子(北村岳子)のマネージャーになっていた。
アラフォーというリアルな稲垣に近い設定で描く、奥ゆかしさが漂う大人の恋。鈴木は「30代から40代になるころに誰もが思うであろうことを、(稲垣も)何となく持っている、というように見せたい」という。演じる稲垣も、「今の自分にぴったり。若者のような恋を背伸びして演じるというのもつらいし、年齢によってしっくりくる恋ってあると思う」と話し、最近お気に入りのドラマが「続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)だと明かした。