ジャンルでえり好みするのではなく、貪欲に僕の選曲を楽しもうとするポジティブな姿勢に非常に好感が持てた。偏見のない自由な心を持つ彼だからこそ、『コズメシック』のようなボーダーレスな世界観を持つ作品が生み出せたことを僕は確信した。(クリエイティブ・ディレクター/DJ 沖野修也/SANKEI EXPRESS)
■Astral Travel ドラマーで作曲家のTommaso Cappellato(トマゾ・カッペラット)=写真中央=によってスピリチュアルジャズという音楽スタイルを追求するために結成されたバンド。トマゾはニューヨーク滞在時、1970年代に『ブラック・ルネサンス』をリリースしたピアニストのハリー・ウィテカーに師事していた。アストラル・トラヴェルの音楽の大半はトマゾが手がける。サン・ラーやジョン・コルトレーンなどに強い影響を受け、グルービーかつ優美、そして魅力的な雰囲気にあふれている。
■おきの・しゅうや クリエイティブ・ディレクター/DJ/執筆家。著書に『DJ選曲術』や『クラブ・ジャズ入門』など。1月発売の『DESTINY replayed by ROOT SOUL』がiTunesダンス・チャート1位を獲得。今年、沖野修也DJ25周年を迎える。