消防庁によると救急車は全国に約6000台。一方、日本自動車工業会の調べでは、国内の福祉車両販売台数はこの6年間で約22万7000台。救急車の40倍近い数の福祉車両が走っていることがわかる。しかし、いまだに世の中から“はたらく車”として受け入れられていないのはなぜだろうか。日本財団の福祉車両についても「財団のバンザイマークがついた車はよく見かけるが、誰が乗っていて何をしている車かはわからない」という声が確かに多い。
車両、そして車を利用する福祉従事者への理解を深めてほしいと、日本財団は福祉車両を“はたらく車”として周知する取り組みを昨年(2013年)からスタートした。まずは玩具メーカーの協力を仰ぐため、福祉車両の商品化を持ちかけた。
玩具メーカーは渋い反応
「福祉車両と聞いても一体何をする車なのか。子供たちもイメージしにくいのでは」。「商品になっても、売れるとは思えません」。最初に当たった大手玩具メーカーから返ってきた答えだった。別のメーカーにも提案したが、いずれも渋い反応。社会に福祉車両を知ってもらおうと商品化を提案しているのに、残念でならない。