□映画「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」
女優として着実に力をつけてきた安田美沙子(32)が子宮頸がんに侵された女性の葛藤を描いた「いのちのコール ミセスインガを知っていますか」(蛯原やすゆき監督)で主演した。初めて脚本を手にした安田は「私も女性なので子宮頸がんにかかるかもしれません。私はもともと子宮内膜症で婦人科に通っていました。医者からは子宮頸がんの怖さを聞いたり、検診も受けたりしていて、私にとっても映画の物語は身近な話だったのです」と明かし、「ぜひ私が演じてみたい」との思いを強くしたそうだ。
広告代理店のコピーライターなどとして活躍した渡邉眞弓さんの闘病生活をつづった手記が本作のベースとなっている。渡邉さんは映画の完成を待たず、2012年4月に死去した。
子宮頸がん勉強した
挙式を間近に控えて、河原たまき(安田)は子宮頸がんを発症し、子宮と卵巣を全摘出する手術を受けた。2年後、夫と別居し、友人、職場の同僚とも疎遠となったたまきは、大好きなラジオ番組の最終回に愛猫の名前「インガ」を名乗り、自殺をほのめかす電話をかける。DJのマユミ(室井滋)は、なんとかしてたまきの自殺を思いとどまらせようとするが…。