役作りは必死だった。「いきつけの婦人科医を訪ね、子宮頸がんの勉強しました。患者さんが何をもって生きようと頑張れるのかも聞きました。私は子宮頸がんで闘病生活を送っている人と知り合いだったので、その人にお願いして、考えたこと、知っておくべきことなどを聞かせてもらいました。その人は残念ながら亡くなってしまいました。また、闘病を経験した別の方も訪ね、後遺症や副作用に関する知識を得ました」。検査の受診は早ければ早いほどよく、まだ20代だからといって安心できないことは分かった。男性との性交渉を通して得たウイルスが引き金となって子宮頸がんを引き起こすことも知った。
撮影をしながら、何度も頭をよぎったのは、たまきの台詞にもある「男になってしまうってどんな気持ちなのだろう」という疑問だった。「もし自分が患者となったら…。答えは出ません。主人公は前向きに頑張っていきますが、私は本当につらくて、胸がしめつけられるばかりでした」
男性も分かってほしい
少なくとも、パートナーとの情報共有が大事だと強く思った。「病気になった女性側にはパートナーに対し『ごめんなさい』との気持ちがあることや、女性はホルモンバランスや薬の副作用で身も心もつらい状況になることを強いられることを、男性側にも分かってほしい」。最近、結婚した安田だけにより痛切に感じるようだ。