伝統捨てたオレンジ軍団
だが、オランダが見せた戦術は、スペインを根幹から揺るがした。オランダの作戦は明快だった。スペインにボールを持たせて5バックで待ち構え、反則覚悟の激しい当たりでつぶしてボールを奪い、ロングボールを入れる。
伝統の4-3-3では勝ち目がないと判断し、スペイン戦だけのために敷いた新布陣がズバリと的中。動揺するスペインをあざ笑うように、カウンターが次々と決まった。2点をアシストした左DFのブリントは「スペインの映像は繰り返し見たし、全員が何をすべきか分かっていた」と言い切った。
それぞれ2ゴールを決めたファンペルシーは「現実じゃないみたい」と素直に驚き、ロッベンは「1次リーグだから、リベンジなんかじゃない」と、気を引き締めた。
前評判が低かったオレンジ軍団が意地とプライドで、無敵艦隊を打ち倒した。(SANKEI EXPRESS)