サイトマップ RSS

ジャンル分けできない世界を書きたい 「グレイ」著者 堂場瞬一さん (1/4ページ)

2014.6.17 14:35

デビュー以降ハイペースで作品を発表し続ける堂場瞬一(どうば・しゅんいち)さん。「好きなことを書いてお金をもらってこんなにいいことはない」=2014年5月21日、東京都千代田区(野村成次撮影)

デビュー以降ハイペースで作品を発表し続ける堂場瞬一(どうば・しゅんいち)さん。「好きなことを書いてお金をもらってこんなにいいことはない」=2014年5月21日、東京都千代田区(野村成次撮影)【拡大】

  • 作家の堂場瞬一(どうば・しゅんいち)さん。「等身大の悪」を描いた本作。自ら「堂場新時代の前夜」と位置づける=2014年5月21日、東京都千代田区(野村成次撮影)
  • 「グレイ」(堂場瞬一著/集英社、1600円+税、提供写真)
  • 南米チリ発のミステリー「ネルーダ事件」(ロベルト・アンプエロ著、宮崎真紀訳/早川書房、1836円、提供写真)

 【本の話をしよう】

 警察小説の名手・堂場瞬一さん(51)が新刊『グレイ』でピカレスクロマンに挑んだ。希望に満ちた青年が、恐ろしいわなに引きずり込まれる。「堂場新時代」の始まりを告げる意欲作だ。

 1983年、東京。バブル前夜の日本では、情報がカネを生む時代が幕を開けようとしていた。大学2年生の波田(はた)は、卵焼きとコメだけで夕食をすますほど、日々の暮らしにきゅうきゅうとしていた。ある日、たまたま街頭調査バイトの求人チラシを受け取ったことから、人生が大きく動き始める-。

 「負の成長小説」

 作品の時代背景は、自身の青春時代と重なる。「昨年、50歳になったんです。人生の節目を迎えて、20歳ぐらいのことを思い出すことが多くなった。この時代は、まだITが出てきたばっかりで、世の中を変えるという実感なんてなかった。何かがうごめいているんだけれど、その正体がなんだかよく分からない。社会が一気に大きく動き出す前の、モヤモヤした時代でしたね。カネが絡んだ犯罪が増えてきたのも、このあたりからだったんじゃないかな」

『負の成長小説』

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!

ページ先頭へ