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ワールドオーシャンズデイ 危機のマンタ 救う女性博士 (2/4ページ)

2014.6.17 10:20

毎日数回は海に潜ってマンタの生態を調査研究するアンドレア・マーシャル博士=2013年3月16日、モザンビーク(提供写真)

毎日数回は海に潜ってマンタの生態を調査研究するアンドレア・マーシャル博士=2013年3月16日、モザンビーク(提供写真)【拡大】

  • 世界有数生息地でマンタの生態の研究を続けるアンドレア・マーシャル博士=2013年12月28日、モザンビーク(提供写真)
  • 毎日数回海に潜ってはマンタの生態を調査研究するアンドレア・マーシャル博士と腹にコバンザメをくっつけて泳ぐマンタ。コバンザメはマンタの糞を食べるという=2012年8月29日、モザンビーク。(C)Jose_Alejandro_Alvarez_2012
  • マンタとともに泳ぐアンドレア・マーシャル博士=2012年8月29日、モザンビーク。(C)JOSE_Alejandro_Alvarez_2012
  • 海底に広がるシーケルプ(海藻)の中からひょっこり顔を出すハイイロアザラシ=アイルランド。(C)NationalGeographic
  • 世界有数のマンタの生息地であるモザンビーク南部の海底には美しいサンゴ礁が広がる。(C)NationalGeographic
  • スキンケアのブランド「ドゥ・ラメール」のビーチクリーン活動の参加者は、海岸を散策しながらゴミを拾った=2014年6月8日、神奈川県三浦郡葉山町の一色海岸(提供写真)
  • ワールドオーシャンズデイを記念したパッケージの化粧品「クレーム・ドゥ・ラ・メール(100ミリリットル)」は2014年6月末まで限定発売。売り上げは海洋調査家の支援などに充てられる(提供写真)
  • モザンビーク・首都マプト

 海面付近で餌を取ることが多いため、釣り針や漁網に絡まったり、船に衝突したりすることがよくある。ある日、漁網に絡まったマンタが博士の元へやってきて痛みに耐えながら釣り針や釣り糸を取り除くのを辛抱強く待っていたという。「並外れた信頼を人に寄せてくれるのです」とマーシャル博士はいう。

 ≪実は3種 緻密な観察が結実≫

 今、マンタの生息数は激減している。食用や漢方薬の原料に使うために乱獲が行われているからだ。野生のマンタは2、3年に1匹しか稚魚を産まないため乱獲が行われると種の存続が危ぶまれる。世界のマンタの数は激減していてマーシャル博士が活動するモザンビークではわずか10年で88%以上も減少した。

 また、博士は毎日数回海に潜り、衛星タグを取り付けてマンタの行動を観察、さらに遺伝子サンプルを収集するなどして、約950もの異なるマンタをデータベース化。大半は見分けがつくという。

マンタ 「ワシントン条約」の規制対象

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