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「セクハラやじ」議会の自浄能力欠如こそ問題 渡辺武達 (3/4ページ)

2014.6.25 17:15

都議会でのやじ問題で、塩村文夏(しおむら・あやか)都議(左)に謝罪する鈴木章浩(あきひろ)議員=2014年6月23日、東京都新宿区の都議会議事堂(大里直也撮影)

都議会でのやじ問題で、塩村文夏(しおむら・あやか)都議(左)に謝罪する鈴木章浩(あきひろ)議員=2014年6月23日、東京都新宿区の都議会議事堂(大里直也撮影)【拡大】

 辞書は「やじ」を「話し手に水を差すような、からかいや非難の言葉」とか、「弁士に集中力を失わせるようなひやかし」などと説明している。それが権力者のごまかしや言い逃れを批判するために使われれば、ある程度までは「議会の花」として容認することもできる。しかし、今回のように、男女が共同参画による少子高齢化社会への対応が迫られる時代に、たとえ質問者の主張が自分の所属する政党の方針と合わないとしても、女性差別そのものであるやじで返し、問題になると逃げ回るようであれば、それこそ議員失格どころか「人間失格」だろう。

 今回のことで救われるのは、すべてのテレビ、新聞がそのやじに批判的で、メディアの健全性が見て取れることだ。NHKも民放もすべてがこの話題をとりあげ、ある民放の番組の案内には「セクハラやじ(1)世界も批判!〈名乗り出ろ!〉犯人捜しへ(2)甘い議会、処分要求を受理せず…街の声は」とあり、実にわかりやすい。

「ヘイトスピーチ」 テレビ・新聞全てが批判

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