暴走事故を起こした車両を調べる警視庁の捜査員=2014年6月25日午前0時30分ごろ、東京都豊島区西池袋(共同)【拡大】
東京・池袋駅前の繁華街で、暴走した車が歩道に突っ込み8人が死傷した事故で、逮捕された容疑者の男が「脱法ハーブを吸って運転した」と供述し、脱法ハーブの危険性や規制の在り方に注目が集まっています。
Q 脱法ハーブとはどのようなものですか
A 法規制の網を逃れて販売される脱法ドラッグの一種で、乾燥した植物片に薬物を染みこませたものを指します。たばこのように巻いて煙や蒸気を吸うと、気分が高揚したりする効果があるとされます。店頭やインターネットで販売されて若者を中心に広がり、さまざまな問題を引き起こしています。
Q なぜ「脱法」と呼ばれるのですか
A 麻薬や覚醒剤のような違法薬物には当たらないからです。承認や許可を受けていない薬品を吸引などの目的で売ることは違法で、警察も取り締まりを強めていますが、業者はハーブを「お香」や「観賞用」の名目で販売し摘発を免れてきました。