具体的には、全世界の利用者10億人の0.04%(2500人に1人の割合)に当たる68万9000人に対し、彼らのニュースフィードを細工し、積極的な内容に偏った投稿と、悲観的な内容に偏った投稿をそれぞれ見せ、利用者の感情の変化を調べた。実験の事実は利用者には知らせなかった。
その結果、ニュースフィードに積極的な投稿が増えれば利用者の投稿にも積極的なものが増え、悲観的な投稿が増えるとやはり利用者の投稿にも悲観的な内容が目立ったという。
そうした実験結果を踏まえ、研究者側は「人の感情は、自分が気付かぬうちに他人の感情を経験することによって伝染する」と説明。「FB上では他人の感情が自分の感情に影響を与えることが証明され、SNSでは感情が大規模に伝染することが今回の調査で判明した」と結論付けた。