天童荒太さん(以下天童) 岡崎さんは、最初に入園したとき、不安はありませんでしたか。
岡崎英生さん(以下岡崎) 全くなかったです。自宅の近所の菜園で野菜作りの経験もありましたし、有機農法の講習会など、支援体制がきっちりしている。むしろ、星はきれいだし、本当にいいものを作ってくれたという気持ちです。ガルテナー同士はもちろん、村の人とも交流できますし。会社とは全く違う人間関係ができる。趣味がなくて困っている人は、ぜひここに来たらいい。興味がどんどん広がっていくんです。快感のオクターブが広がる。
天童 感覚が敏感になる。
岡崎 まさにそう。鳥のさえずり、風の薫り…。
金井保志さん(以下金井) 何十年もここに暮らしている私たちですら、朝起きてさわやかだと思うことがありますからね。
天童 逆に、都会では鈍感にならないと暮らせない状態ですからね。クラインガルテンを続けていく上で、今後の課題は何かありますか。