沖縄の音楽といえば、独特の言葉を使った唄の数々。民謡もロックもポップスも盛んなだけに、本土とは違う唄の文化が根付いてきたのはご存じの通りだ。しかし、実際のところ、言葉のない音楽だって沖縄にはたくさん存在する。ジャズだって盛んだし、三線は沖縄ならではの音色を感じさせる楽器。今回は、そんな沖縄から発信するインストゥルメンタルのグループを2組紹介しよう。
過激なダブ処理
まずは、ちまたで話題沸騰中のジャズ・バンド、Black Wax。宮古島を拠点に活動する4人組で、基本的にはドラムス、ベース、キーボード、サックスという編成で演奏する。こう書くとワンホーンでオーソドックスなジャズを演奏しそうだが、最新作「ヴドゥー・イー」を聴けば誰もがびっくりするだろう。ファンクやラテンなどを取り入れた骨太なリズムセクション、変幻自在の鍵盤さばき、力強くブローするサックスと、どこを切り取っても規格外の面白さに満ちている。そして極め付きなのが、イスラエルのミックスモンスターというエンジニアに依頼し、ダブと呼ばれる過激な音響処理を施したこと。