中国・香港【拡大】
圧力強める中国政府
一方、中国政府は6月10日に発表した初の「一国二制度白書」で、「香港に対し全面的な管轄統治権を持つ」と圧力を強め、一部には「香港で混乱が生じた場合、中国は戒厳令を敷くことも辞さない」と強硬論も飛び出している。
中国政府が恐れているのは、民主化の波が中国本土にまで波及することだ。それだけに、民主派が行政長官に当選する可能性のある選挙制度は、決して受け入れられない。
香港の地元紙は「香港は米政府によって反中国の足掛かりとして利用され、そこから革命の波が中国本土に広がっていくかもしれない」と指摘。人民日報(海外版)も、「米国は香港の政治に影響を及ぼす最大の外部要因になっている」と、米国を“黒幕”に仕立て上げた。
中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官は2日の記者会見で、香港の大規模な反中デモについて「中国の内政問題だ。いかなる国の干渉も許さない」と述べた。その言葉からは、国際社会が期待する形での「普通選挙」を実施する意思は伝わってこない。(SANKEI EXPRESS)