「このチームの一員でいることを誇りに思う。今はこの充実感にひたりたい。もうひと息だ」
弾む声とは裏腹に、本領を発揮できたわけではなかった。群がる相手DFにスペースを消され、チャンスメークさえままならない。前半15分にはFKから直接ゴールを狙ったが、GKにキャッチされる。それでも歴戦のストライカーは、PK戦の1本目を落ち着いて決め勝利に貢献した。
「W杯優勝は選手として考えられる最高の出来事だ」。プレーヤー人生の集大成と位置付けて戦うW杯。サベラ監督が「メッシのような選手がいれば頼るのが当然」と戦術の中心であることを公言する中、その重圧を小さな背中で一身に背負い決勝の舞台までたどりついた。