「彼らは『大統領を訴える』『弾劾する』という。ホントか? 私が仕事をしていることを理由に訴えるというのか」
オバマ氏は今年1月、「今年を行動の年とする」という施政方針を示した一般教書演説で、議会による立法を経ず、大統領令などの手段を使って最低賃金引き上げなどの中間層支援に取り組む考えを表明して共和党指導部を挑発した。大統領と共和党の対立はここへきてピークに達した感がある。
カトリーナ・モーメント
オバマ氏はテキサス州訪問に際し、メキシコと接する南西部国境を視察しなかった。中米のホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドルから不法入国する子供たちが急増し、社会問題化している最前線だ。
共和党が「オバマ氏がいう『人道上の危機』の視察を拒否したのは不可解だ」(テキサス州選出のジョン・コーニン連邦上院院内幹事)と批判。与党民主党からも、オバマ氏にとって致命的な転機である「カトリーナ・モーメント」になるとの指摘が出ている。