伝統に新たな香りを加え
京金網の技法により作られたランプシェード(金網つじ)や、木工芸の重要無形文化財保持者(人間国宝)である父・中川清司さんから桶や指物、刳物(くりもの)、轆轤(ろくろ)の技術を学んだ「中川木工芸 比良工房」の中川周士さんによる木桶のシャンパンクーラー、日本の職人が丁寧に編み込んだ竹のシートと革を使ってイタリアの職人が縫製した長財布(公長齋小菅)など、伝統に新たな香りを加えた約250点がそろう。いずれも日本人の感性が細部にまで宿る「メード・イン・ジャパン」の品々で、「日本の美」をあらためて感じさせてくれる。
丸若さんは「人々によって受け継がれ、守られ続けてきた日本が誇る美しい職人の手仕事の世界と、その新たな可能性のかほりを味わって楽しんでいただけたら幸いです」と話している。(SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
■展覧会「伝統美と新たなかほり-洗練された日常-」 <会場>和光本館6階 和光ホール(東京都中央区銀座4の5の11)。<会期>7月18日(金)~27日(日)。<時間>午前10時半~午後7時(最終日は~午後5時)