受験に始まり「使い回し」
警視庁に逮捕された松崎正臣容疑者(39)は情報処理技術の専門家だそうだが、報道によれば、犯行理由が家庭内事情や個人の遊興費として100万円単位の借金があり、その穴埋めのために、2000万件を超える子供らの顧客情報を個人のスマートフォンに内蔵されているSDカードにダウンロードして持ち出し名簿業者に売却。業者から名簿を購入したが日本語ワープロソフト「一太郎」で有名なIT企業のジャストシステムなどがダイレクトメール送付に利用したという。
容疑者が情報を盗んで売却し、それを必要とする企業が購入して利用したという単純な構図にみえるが、問題はこれほどけ大量の情報がいとも簡単に拡散する情報化社会の現実にある。その前段階として、これほど大量の個人情報が、いち民間企業に保有されていたという現実がさらに恐ろしい。
なぜベネッセにそれが可能だったのかを明らかにすることが必要なのだ。筆者の教え子の元ゼミ生には中学、高校の教員がたくさんいる。彼らによれば、今の学校の現場では、入試関連の資料作りにベネッセのような大手全国模試実施業者との協力が必要だという。