「東日本大震災チャリティーオークション」にレディ・ガガ(左)が出品したガガ仕様のハローキティ。金髪にラインストーンや貝殻をあしらったスーツを着ている=2013年12月1日(提供写真)。(C)1976,2014_SANRIO_co.,LTD.【拡大】
【Brand Story】
≪ずっと「アイドル」として育ってきた≫
サンリオ(東京)の人気キャラクター、ハローキティが今年、誕生から40周年を迎えた。キャラ界で不動のセンターポジションを築いたのは、3代目デザイナー、山口裕子(ゆうこ)さんのプロデュース手腕があったから。ただかわいいだけではない。人々の憧れを集め続けるトレンドセッターとしての「キティちゃん」の横顔に迫った。
アイドルの写真をざっと時代順に眺めると、大衆文化や流行の移り変わりがよくわかる。実は、キティちゃんもそう。「キティをアイドルとして育てたい。ずっとそう思ってやってきました」と山口さんは、巧みに流行を取り入れ、キティちゃんのおしゃれに気を使ってきた。
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キティちゃんは、最初からスターだったわけではない。山口さんが3代目デザイナーに就任したのは1980年で、キティちゃんの誕生は74年。ビニール製「プチパース」(75年発売、220円)の名もなきネコのキャラとしてで、その後「ハローキティ」の名がついた。