スカイマークは、購入予定だった6機のうち2機は受け取り時期をずらし、残りの4機は無期延期にしたいとの考えを伝えていたとした。だが西久保社長によると、エアバスは購入契約の見直しの条件として大手航空会社の傘下に入ることを要求。それを拒否してキャンセルした場合は「常識を逸脱した法外な違約金を提示した」としている。
A380はスカイマークが導入すれば、国内航空会社で初めてのはずだった。
≪低い資金調達能力 国際線参入見直し≫
「身の丈以上」
スカイマークが欧州航空機大手エアバスから超大型旅客機「A380」の購入契約の解除を通告された。最大の要因は、スカイマークの「資金調達能力(の低さ)」(西久保慎一社長)だ。円安に伴う燃料費の高騰を運賃に転嫁しきれず、2014年3月期決算も5年ぶりの最終赤字。西久保社長は記者会見で「どれだけ(資金を)調達できるのか不透明だったところにエアバスは不安感を持っていた」と振り返った。