関係修復は困難
今後はエアバスとの関係修復を急ぐとしているが、先行きは厳しい。スカイマークは6機の購入代金の前払いとして265億円をエアバスに納めたが、「(手元に)戻る可能性はかなり薄い」(西久保社長)といい、特別損失として計上される公算が大きい。
さらに今後は、エアバスから数百億円規模の違約金の支払いを求めて損害賠償訴訟を起こされる可能性もある。
スカイマークは、割安な運賃を売りに国内路線を広げてきた。「ウチがなくなると(日本の)航空業界は10年前に戻ってしまう」。会見の最後で西久保社長はこう声を振り絞り、経営の自主性確保への意欲を強調したが、その視界は開けていない。(森田晶宏/SANKEI EXPRESS)