これまで1年間にわたり『円游庵の「道具」たち』と題し、私、丸若裕俊が仕事や旅を通して出会った日常をより豊かにする道具や、巡り合った人々と彼らが生み出してきた品々をご紹介してまいりました。
今月(8月)からは装いも新たに『パリの中庭』と題し、丸若屋がパリ・サンジェルマンの地において、今年6月にオープンしたギャラリー「NAKANIWA」を中心に、毎回お話をさせていただきます。
作り手が時代と向き合い、創意工夫を重ね、長い時間をかけて磨き上げてきた品には、清らかで洗練された美しさと本物の品質が備わり、その価値は、国境や時代を越えて、今を生きる人々の生活を本質から豊かにすることができます。
美しさは言葉を介さずとも伝わりますが、品の本当の魅力は、使い続ける中で初めて気付くもの。日常の中に取り入れ深く触れていただくために、私たちは、「NAKANIWA」を通してフランスへ、世界へ、21世紀という時代の空気をまとった品を選び抜いてご提案していきます。