米中間選挙で焦点となる激戦州=2014年11月4日投開票、※2014年8月2日現在【拡大】
今回の上院選は、定数100のうち補選分3議席を含む36議席が争われる。世論調査機関の分析では、民主党から6議席奪えば多数派となる共和党は、西部モンタナ州などで少なくとも3議席前後を奪う勢いだ。
選挙分析に定評があるバージニア大のサバト教授の研究グループは「共和党の議席増はほぼ確実」と指摘。民主党が47議席、共和党が48議席を固めたとみて、13州のうち南部ノースカロライナなど5州を特に勝敗が微妙な州として注目する。
だが、共和党もマコネル院内総務の南部ケンタッキーなど現職議員がいる2州で接戦を強いられ、負ければ上院多数派へのハードルが上がる。
下院選(定数435)では、大統領支持率が50%を下回ると与党は中間選挙で平均36議席を失うとのギャラップ社の分析もある。オバマ氏の支持率は過去約1年間、おおむね40%台前半で推移。民主党が30を超す現在の議席差をはね返すのは「現実的ではない」(ワシントン・ポスト紙)との見方が強い。