イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを支配するイスラム原理主義組織ハマスは8月4日、仲介役のエジプトが提案した72時間の停戦に同意、5日午前8時(日本時間5日午後2時)から停戦期間に入った。ロイター通信などが報じた。双方が攻撃停止を守れば、7月8日のイスラエルの軍事作戦開始以降で最長の一時停戦となる。
イスラエル軍報道官は5日、ガザから全ての地上部隊が撤退し、ハマスがゲリラ戦に活用していた地下トンネルについて把握している全てを破壊したと述べた。
本格的な停戦に結びつけば、ガザ情勢は大きな節目を迎える。ただ過去の停戦は、短期間で崩壊を繰り返しており、依然予断を許さない。
イスラエル軍は4日、ハマスがゲリラ戦に活用していた地下トンネルの破壊を完了したと表明した。イスラエルが停戦に応じた背景には、地上作戦の主要目的を達成、脅威を取り除いたとの判断があるとみられる。ハマス側には、これ以上戦闘を継続すれば、さらに壊滅的打撃を受けるとの危機感があるようだ。