2014年1月28日、小保方晴子(おぼかた・はるこ)さん(左)とともにSTAP細胞の研究発表にのぞんだ理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長=兵庫県神戸市中央区の理化学研究所(共同)【拡大】
≪10日前に体調異変 休養勧める≫
自殺した笹井副センター長は、最近まで熱心に研究員の論文指導に当たっていた。一方、周囲は体調の異変を感じ取っていた。
竹市雅俊センター長は「10日ほど前から研究員と科学的なやりとりができなくなったと聞き、休養が必要と家族に提案したばかりだった」と説明。8月4日に笹井氏が通院していることを知らされたという。
センターの男性研究者も「STAP論文問題が出てから心療内科を受診するようになり、一度は回復したが、最近また体調を崩した。薬の副作用なのか、はっきりしゃべることができない状態だった」と話す。