2014年1月28日、小保方晴子(おぼかた・はるこ)さん(左)とともにSTAP細胞の研究発表にのぞんだ理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長=兵庫県神戸市中央区の理化学研究所(共同)【拡大】
10年以上の付き合いがある斎藤茂和(しげかず)副センター長は、笹井氏の人柄を「元気で愛嬌(あいきょう)がある」と表現。だが、数カ月前に会った理研関係者は「体に発疹が出ており、相当なストレスを抱えていたようだ。センターを辞めた方がいいと助言すると、明確には答えなかった」と振り返る。
笹井氏は研究員に「自分の研究室がなくなるかもしれない」と漏らし、就職活動を勧めていた。「少しでも再就職に有利になればいいと思ったのだろう。熱心に論文を添削していた」とセンターの男性研究者。
問題が発覚するまでは、次期センター長の有力候補の一人で、本人も意欲を見せていた。竹市センター長は「多くの批判を受け、精神的に耐えられなくなったのだろう。苦しかっただろうが、もう少し我慢してほしかった」と悔やんだ。(SANKEI EXPRESS)