ソフトバンクが子会社の米携帯電話3位スプリントを通じて進めていた4位TモバイルUSの買収交渉を白紙に戻したことが8月6日、明らかになった。市場の寡占化を懸念する米規制当局から承認を得るのが難しいと判断した。ソフトバンクは世界戦略の見直しを迫られる。
スプリントは業績回復が遅れる可能性が高まった。ソフトバンク関係者によると、買収交渉はいったん中断するものの、将来的には再開する可能性もある。
ソフトバンクは昨年(2013年)7月、約1兆8000億円でスプリントを買収。さらなる規模拡大に向け、Tモバイルの親会社である独ドイツテレコムと買収交渉を進めてきた。買収額は約320億ドル(約3兆3000億円)とされる。
Tモバイルに対しては、フランスの新興通信会社イリアドも7月末、総額150億ドル(約1兆5400億円)で買収を提案したと表明。ただTモバイルはイリアドの提案を拒否したとされる。ソフトバンクの事実上の買収断念を受け、イリアドが買収額を上積みする可能性もある。