孫社長はスプリントとTモバイルを統合し、米国市場を3強体制に塗り替える戦略だった。だが、スプリントは当面、単独での通信網整備を余儀なくされ、設備投資の負担が重くのしかかることになる。
寡占化懸念拭えず
ソフトバンクはM&A(企業の合併・買収)で規模を拡大しながら成長を続け、2014年3月期には連結売上高や契約者の純増数で国内首位に立った。次に狙いをつけたのが米国市場だった。
6月の株主総会で、孫社長は「情報革命の分野で世界を変えてみせる。まず、米国に大きく参入したい」と発言。関係者によると、孫社長はこの数カ月間、月に何度も渡米し、現地の関係者に働きかけてきたが、規制当局の業界寡占化に対する恐れを払拭することはできなかった。業界関係者は「孫社長が米国をあきらめるはずがない。次の一手に注目している」と話している。(米沢文/SANKEI EXPRESS)