ブラジル・アマゾナス州マナウス(州都)【拡大】
女性たぶらかす?
淡いピンク色の体と他のイルカにまねのできない神秘的な動きから、地元では古くから言い伝えによって神格化され、カワイルカを殺すことはタブー視されてきた。特に、ピンクのイルカは夜中に男性に化け、川辺に住む女性を誘惑して妊娠させるという伝承があり、アマゾンでは父親の分からない子は「ピンクイルカの子」と言われる。
他のカワイルカが絶滅の危機に瀕(ひん)する中、こうした伝承に保護されてアマゾンカワイルカは最も安定して生息している種といわれてきた。ただ、アマゾン川で漁をする漁師が網に掛かった魚をカワイルカに奪われまいとしてひそかに殺していることは昔から知られ、近年では観光客に人気のナマズ漁の餌にする目的で故意に殺されるケースが目立ってきているという。
業を煮やしたブラジル政府は今年6月、カワイルカを保護するためナマズ漁を一時的に禁ずる方針を打ち出した。