「自分の演技力に不満を持っている」と自嘲気味に語る土屋にすれば、熊坂監督の指導は衝撃的な体験だったようで、「人間への新しいアプローチの方法を学ぶことができました」と謝意を表した。
仕事やプライベートで、心ならずも信じていたことが揺らいでしまい、疑心暗鬼に陥ってしまった場合、土屋ならばどう対処するのだろう。「信じることはすごく勇気が要りますよね。見えない何かに対して期待することだからなおさらかもしれません。信じることで、自分に責任も生じます。でも大切なのは、信じることが悪いか否かではなく、相手を信じられるようになるまでに、たくさんの時間をかけて、信頼関係を重ねていくことかもしれません」
吉高は「お姉ちゃん」
今、最も身近にいて信頼を寄せている先輩女優が吉高由里子(よしたか・ゆりこ、26)だ。土屋は放送中のNHK連続テレビ小説「花子とアン」のヒロイン花子(吉高)の妹、もも役を演じていて、吉高を「この1年、ずっと一緒に過ごしてきたお姉ちゃんみたいな人」と紹介した。