意中の石破茂(いしば・しげる)幹事長(写真右)が難色を示したことで、安倍晋三(しんぞう)首相が内閣改造のポイントとする安全保障担当相の人選は暗礁に=2014年8月5日、東京都千代田区永田町の自民党本部(酒巻俊介撮影)【拡大】
与党協議会の座長を務めた高村(こうむら)正彦自民党副総裁(72)も外相や防衛相時代に「スーパー政府委員」と呼ばれ、国会答弁は安定している。弁護士でもあり、法理に明るいが、産経新聞のインタビューで、自身の就任は「ない」と明言している。
中谷氏を推薦
石破氏が自身の就任の代わりに推挙したのが、中谷元・元防衛庁長官(56)だ。元陸上自衛隊員で与党協議会のメンバーも務めた。石破氏は「安保法制にも詳しく適任だ」と推薦した。党内では、同じく与党協議会に参加し、「防衛計画の大綱」や「中期防衛力整備計画」の改定に向けた党内議論を引っ張ってきた岩屋毅安全保障調査会長(56)の名前も挙がる。
今回の閣議決定に深く関わった礒崎陽輔(いそざき・ようすけ)首相補佐官(56)も安全保障法制に通じている。総務官僚出身の礒崎氏は安全保障・有事法制担当の内閣参事官を務め、首相補佐官としても、国家安全保障会議(NSC)創設、国家安全保障戦略(NSS)策定、集団的自衛権の行使容認に向けた議論について、政府と与党の調整役を務めた。だが、礒崎氏については、安倍首相自らが他の補佐官とともに留任させる考えを既に表明している。