気軽に楽しむために
球場にはログハウスが隣接している。建物の中をのぞくと、栗山さんがキャスター時代に収集したとみられる“お宝グッズ”が所狭しと飾られていた。米大リーグで活躍するイチローさんをはじめ、日米の名プレーヤーのバットやユニホーム、サインボール…。その数はおよそ20点にも上る。貸し出し用のグローブもあり、訪れた観光客らが球場で気軽にキャッチボールを楽しめるようになっていた。
想像を膨らませてみた。ニュージーランドにいざ球場を建設するとなると、課題は無限にありそうだ。まずは、建設費をどう集めるか。1人の力では不可能だ。日本の野球ファンの中に賛同してくれる人たちがどれくらいいるだろうか。企業はスポンサーになってくれるだろうか。
資金に加え、場所をどう確保すればういいのだろうか。実際に完成したら、管理や維持をどうするか。考え出すと、頭が混乱してしまいそうになった。
もちろん、簡単にできるとは思っていない。でも、いつの日か、ニュージーランドに球場ができて、日本のプロ野球チームがキャンプを行い、さらに国際試合が開催されればと、夢が膨らむ。