【メジャースカウトの春夏秋冬】
懐かしい顔と再会するのは、何ともうれしいものである。貧打に苦しんでいた西武が、ブレーブスから緊急補強したエルネスト・メヒア選手のことだ。
28歳のメヒア選手のことを、実は彼が18歳のときから知っている。いわば「息子」のように思っている選手が、マイナーの3Aを巣立ち、「ジャパニーズ・ドリーム」をつかもうと来日した。
5月28日。甲子園で行われた阪神-西武の一戦を観戦した。目的の一つが、メヒア選手に会うことだった。試合前の練習時間中にバックネット裏の金網越しに「元気か」と声を掛けると、彼も喜んでくれて、手をねじ込んで握手を交わした。
「日本の投手は変化球ばかり投げてくる。勝負してこないが、それでも対応していかないといけない」。メヒア選手はこのとき、そんなことを話していた。
試合中には、ブレーブス時代のチームメートも仕事を終えて応援に駆けつけた。高校卒業後の2004年にブレーブスとマイナー契約を結び、米国でプレーした経験がある浜岡巧君だ。私がブレーブスに初めて打者として送り込んだ日本人選手でもあった。