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【逍遥の児】房総の古民家で暮らす青年 (2/2ページ)

2014.8.26 12:15

 「江戸時代、格式の高い農家だったようです。侍はこの玄関から上がり、客間に通されたそうです」

 客間は、床の間付きの12畳。縁側の向こうに庭園。涼しい風が通る。

 ――どんな風に暮らしているのですか。

 朝6時ごろ。鳥のさえずりで目覚める。裏で畑仕事。朝食はご飯、みそ汁と納豆。

 「みそ汁の具は、近所の農家からいただいたナスやジャガイモなどです。ご近所さんとこんなに親しくなれるとは思っていなかった」

 車で出勤。漁港に近い事務所で本来の業務につく。広報紙で「かつうららしい人」を連載。また、勝浦の魅力を取材して市内外に発信する。

 夕方。帰宅。日が暮れていく。

 「ホタルがふつうに飛んでいます。月がまた、美しいんです」

 満月の夜。庭にテーブルを持ち出し、「月見そば」としゃれ込むこともある。テレビはない。ゆったりと読書して深い眠りにつく。青年は「最高ですよ」といってさわやかに笑った。(塩塚保/SANKEI EXPRESS

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