暴れ方分かってきた
音楽シーンの流行、メンバー以外のさまざまな人の意見などにとらわれ過ぎずに、自分たちのやりたい音楽性やライブのスタイルを貫く、というスタンスに至ったのは、ライブの動員が増えていった時、お客さんに楽しんでもらうということを考えて試行錯誤した挙句、「受け手を気にしすぎて停滞してしまった時期があった」(ドラムの鈴木貴雄)からだという。
自分たちの作品の方向性、かっこいいと思うことをまっとうする姿勢が顕著に表れているのは、作品を重ねたキャリアについて「自分勝手な暴れ方を分かってきた。みんなが満足する“自分勝手”は、最大の表現だと思います」と鈴木が答えていることからもわかる。バンドのビジョンや目標について、田淵は「好き勝手にステージをやり続けて、それを好きでしょうがないヤツがそこそこいる」と話し、ここでも自分たちの方向性を真っすぐ進む姿勢をみせた。
さらに田淵が「外、世の中に対して、期待しない」と言い、斎藤は「自分のかっこいいと思うもの、感動できるもの、楽しいと思えるものが最優先であるべきだ」と言っていることからも、評価や流行に流されずに自分たちの良いところを見つけ、ぶれずに磨き続ける大切さが伝わってくる。