バケツに入れた氷水を頭からかぶる人が、爆発的な勢いで世界に広がっている。難病の「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」患者の支援運動「アイス・バケツ・チャレンジ」だ。運動が成功を収める一方、本来の目的から脱線しゲーム化しているという批判の声も上がり始めた。米政府や議会では禁止令が出るなど、ブレーキをかける動きも出ている。
一般的なルールは単純だ。友人に指名されたら24時間以内に氷水をかぶるか、ALS支援団体に寄付するかを選択する。氷水を浴びる場合は一部始終の動画をフェイスブックなどで公開し、今度は自分が次に参加する候補者を指名することで運動が広がっていく。
起源には諸説あるが、この夏に米国から広まったことは確かなようだ。当初は寄付対象が限定されていなかったが、ALS患者支援者の参加をきっかけに、現在の形に定着したとみられている。