あの合宿が自分作った
花火大会が終わった帰り道の気分とも似ています。出かける前は、どの浴衣を着て行こうかとわくわくしていたのに、打ち上げられた花火が夜空の闇に消えてしまうと、夏の終わりの匂いが感じられるものです。
皆さまそれぞれに、忘れられない夏の思い出があると思います。家族旅行、海水浴、プール、合宿、ひと夏の恋…。
私にとって、夏といえば、書道合宿です。小学校入学から中学卒業まで、毎年参加していました。100人から200人の子供たちが体育館にこもり、朝から晩まで書き続けるんですよ! みんな、大会でいい成績をとるために必死です。運動部みたいでしょう?
参加している子供たちの親御さんはとても熱心で、体育館まで付き添ってくるので、なかなかサボることができません。私の楽しみは、おやつタイム。そのために頑張ったなあ…(笑)。
当時は、母に「早く書きなさい」とせかされて、あーうるさい、うるさい、面倒くさいと思っていましたが、振り返ると、あの時の合宿が自分を作ったんだと思います。