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「手本」に遊んで「手習い」を学ぶ ときには書と書人をめぐる日々を愉しみたい 松岡正剛 (1/5ページ)

2014.6.22 12:50

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

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 書の本はもともとは「手本」だった。手習いのための冊子だ。この手習いのことを学校ではいまだに「習字」と言うが、これはあえて「手習い」と言ったほうがいい。習字はたんに文字をそれなりの筆法に従って書くことだが、手習いはその一文字ずつがあらわす意味を学ぶために、自ら筆を執ることをいう。かつての寺子屋は手習いをしながら和歌や論語を身につけた。

 同様に、書のことを「書道」と言うことが多いけれど、これも書芸とか書技とか書戯とか、たんに「書」と言うほうがいい。ぼくは書道家のことも書人とか書家というほうが好きだ。

 日本には書を嗜(たしな)む人が多い。すばらしい習慣だ。お葬式での筆ペンだけではなく、1年に2、3度は筆をもったほうがいい。あの柔らかい毛筆と紙の滲みは格別だ。

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