両エースは試合後、疲れを隠そうとしなかったが、松井は「そんな(日本一の)記録は作りたくなかった」と苦笑いしつつも、「最後まで投げ抜きたい」ときっぱり。石岡も「相手の投手も投げていて、意地があった。燃える」と続投の意欲は衰えていない。4日目については、松井が「明日は明日で切り替える。早めに決めて決勝に臨みたい」といえば、石岡も「明日は一回にすぐ終わらせたい。次は絶対、(点を)取ってくれると思う」と応じた。
試合では、中京、崇徳ともに決定打が出ないもどかしさが漂った。中京が三十一回に2死一、二塁のチャンスを迎えれば、崇徳も三十二回に三塁までランナーを進めるなど両校とも得点圏に再三ランナーを進めたが、あと1本が出なかった。試合後、中京の平中亮太監督は「負けない野球を貫いているが、1点をもぎ取るのが難しい」と疲れ切った様子で話し、崇徳の中河和也監督は「いまひとつ押し込めなかった」と悔しさをにじませた。
「世界最長」を更新
軟式野球は硬式野球と比べると、打者に対する投手の優位度が高いため、点が入りにくい。投手優位の理由は、(1)球が飛びにくく長打が少ない(2)球が軽いため、硬球ならファウルになるような当たりが軟球だと前にはじかれ、凡打でアウトになってしまう-などが挙げられる。このためレベルが高い試合ほど延長戦になることが多く、点が入りやすくなるようにこれまで、マウンドの傾斜を緩くしたり、公式球の基準を変えるなどの措置が度々とられてきた。