秋口は、女性の唇や目元をモチーフにしたドレスが充実。(左から)10万3000円、6万8000円、12万2000円。※価格はすべて税別です=2014年8月27日、東京都中央区の三越銀座店(川口良介撮影)【拡大】
例えば、今年2月、イタリア・ミラノの2014~15年秋冬コレクションで発表された黒のドレスは、写真家ダリオ・カテラニが撮影した美しい女性の顔のモノクロ写真に、画家のルカ・デ・ガエタノが花びらのように見える筆致でランダムに色彩をのせ、柄の配置は大胆だが、不思議なバランスで調和した心地よい一着に。ほかにも、ドイツ現代美術の巨匠、ゲルハルト・リヒターの抽象画をモチーフにしたウエアもある。また今季は、アイスランドの歌姫、ビョークや、レディオヘッド、ポーティスヘッドなどのバンドの楽曲なども着想源になっているのだという。
このように、雑多なカルチャーを混ぜあわせて生まれるMSGMの色・柄使いはとてもパワフルだ。「MSGMは、ある意味、不遜(ふそん)だといわれそうなまでのエネルギーを持っています。好奇心旺盛な人たちのためのブランドなのです」。デザインする上で大切にしている点をジョルジェッティ氏にメールで問うと、このように返ってきた。