【Fashion Addict】
≪心奪うレースONレース≫
「N°21」と書いて、「ヌメロ ヴェントゥーノ」と読む。記号のようなブランド名は、イタリアのファッションデザイナー、アレッサンドロ・デラクア(51)のラッキーナンバーである誕生日「21」にちなんだという。官能的な美の表現を得意とし、日本でも人気の高いデラクアがデザインするこのブランドが、今月(8月)1日、世界初の旗艦店を東京・表参道にオープンした。ヌメロ ヴェントゥーノはどのような世界観を持つブランドなのか。それを探ろうと、旗艦店を訪ねた。
東京・表参道のケヤキ並木から脇道にそれると「N°21」の旗艦店はある。ころんとしたキューブ型、マットな黒と、外観はシックなたたずまい。しかし店内に一歩足を踏み入れると、やや雰囲気は変わり、床にはクラシカルな2色の大理石が張られ、天井で軽やかに波打つポリカーボネート素材とコントラストをなしていた。